電気、ガス、水道の光熱費の中で多くの割合を占めるガス代。
自宅にプロパンガスのご利用明細書が届いたときに、「料金が高い(泣)」と感じた方も多いのではないでしょうか。
ガスコンロを使って料理、給湯器でお風呂を沸かし保温する。また最近では、ガスを利用する食器洗乾燥機、浴室乾燥機、床暖房などの設備も増えているので「ガスを利用する設備や機器は、生活に欠かせないものばかりだから節約をするとストレスに感じる」「ガス代が高くても仕方ない」そう思い込んでいませんか。
こちらの記事でプロパンガスが高い原因と 各家庭にあった生活スタイルを一切に変えずにプロパンガス料金を下げる方法を紹介します。
プロパンガスが高い原因
「プロパンガスが高い」とよく聞きますよね。料金が高い原因は、都市ガスとの違いとプロパンガス独自の理由があります。
- 人件費がかかる
- ガス供給するための設備費用がかかる
- 利用者のプロパンガスに関する知識不足
- ガス会社が自由に価格設定できる
- ガス会社間提携。価格競争が起きにくい体質
プロパンガスと都市ガスの違いを知っていると高い理由や原因がわかります。
プロパンガスと都市ガスの違い
プロパンガスと都市ガスの違いは、2つあります。
- 主成分
- 供給方法
プロパンガスの主成分は、プロパンやブタンなどの液化石油ガスで主にアメリカから輸入しています。
都市ガスの主成分は、メタンで天然液化ガスでオーストラリアからの輸入しています。
輸入している国により仕入れ値が変わります。
プロパンガスの供給方法は、自宅の横や裏側にガスボンベが設置されており定期的に配送されます。※ガスメーターには、LPGと記載されています。
都市ガスの供給方法は、地下に埋め込まれたガス管から供給される仕組みのためガスボンベの配送費用や設備点検費用などの人件費はかかりません。
都市ガスを利用するためには地下の配管工事が必要なため人口が多い都市部、駅周辺、繁華街で使用されています。※都市部で使用されることが多いことから都市ガスと呼ばれています。都市ガスを利用できない地域では、地域や行政に相談した上で大規模な工事が必要なためすぐに切り替えることができません。
都市ガス料金と比較するとプロパンガスの料金の方がおよそ1.8倍高いと言われてますが。プロパンガスが高い原因は、ボンベの配送コストや設備の点検費用だけでしょうか?
実は、ガス会社が自由に価格設定できることなど知らない利用者の知識不足により損をしている場合が多いのです。
配送費用、設備点検費用などの人件費、利益調整金などかからない都市ガスを使うことができない地域はプロパンガスを使うしかないのが現状であるため利用している方が実情を知り各々の家庭にあった対策をとる必要があります。
人件費がかかる
プロパンガスは、ガスボンベを家庭に定期的に配送してガスを供給する仕組みなので人件費がかかります。
プロパンガス会社が各家庭にサービスを提供するには、ガスボンベの配送、交換・点検・調査・検査・緊急時の対応などのさまざま工程が必要になります。
- 供給開始時点検・調査:ガスの利用する時の点検・調査
- 容器交換時等供給設備点検:容器交換時、充てん作業、検針時の供給設備の点検
- 定期供給設備点検:4年(設備によって6ヵ月、1年、2年)ごとの供給設備の点検
- 定期消費設備調査:4年(地下室は1年)ごとの供給設備の点検
- 周知:供給開始、2年ごとプロパンガスの使用に伴う危険発生防止の必要事項の周知。安全装置がついてない器具を使うお客様1年ごと実施
- 緊急時対応:プロパンガスに関する災害発生、または災害発生の恐れがある情報を受けた場合の措置
- 緊急時連絡:プロパンガスに関する災害発生、または災害発生の恐れがある情報を受けた場合の連絡対応※集中監視システムでお客様宅のガス漏れなどを24時間監視
お客様が安全に利用できる保安業務の費用も毎月のガス代として反映されており、都市ガスよりも人件費がかかり価格が高い原因となっています。
ガス供給するための設備費用がかかる
プロパンガスを利用するには、供給設備の費用(フレキ管、ガス栓、接続部材など)、設備取付工事費がかかります。プロパンガスの供給および設備の費用の相場は、15~30万円です。※償却年数15~20年。
新築戸建ての場合、 この初期費用を払ってくれている場合がほとんどで請求されることはありません。
毎月支払うガス料金の中に プロパンガスの供給および設備の費用の15~30万円が月割で計算された金額が含まれているためガス料金(基本料金と従量単価)高く設定されています。
償却年数に近づいてきたらプロパンガスの供給および設備の費用を以上にお金を払っていることが多いのでプロパンガス会社を比較してしてみるとよいです。
中古戸建に住み替えの場合、初期費用の償却年数を確認してみることおすすめします。
プロパンガス会社の中には、新規契約できるため様々なキャンペーン(初期費用の残債を補填、新しいガスコンロのプレゼント、基本料金や従量単価の引き下げなど)を実施している場合があります。プロパンガス会社の比較をしてみてはいかがでしょうか。
※アパートやマンションの場合、大家さんや管理会社がプロパンガス会社と契約している場合があるため相談してみてください。
利用者のプロパンガスに関する知識不足
プロパンガスは、電気や水道のような公共料金だと思い込み1度契約したら変更はできないと思い込んでいる方が多いのです。私も賃貸アパート、マンション、戸建ての住み替えの経験から「プロパンガス会社は、自由に選べる民間企業」だと知りました。
プロパンガス料金を確認して今よりも安くて信頼のおける会社があれば相談してみましょう。契約している会社を変更して料金を下げることができます。
初期費用の償却年数が1/2以上残っている場合は、一括返済が難しいためいま契約している会社に相談してみましょう。他社の基本料金、従量単価の見積もりを提示することでガス代の価格交渉に応じてくれる場合があります。
価格交渉は、ガスの使用量が多い1月~2月(温度の低い水を温めるの1年の中で最も気温が低いため)の請求書が届く3~4月がおすすめです。
利用者は、「プロパンガス会社は、民間企業であり交渉できる」という知識と「各地域の相場、適正価格を知っておく」のが大切です。
ガス会社が自由に価格設定できる
プロパンガス会社は、民間企業であるためガス料金(基本料金、従量単価)を自由に決めることができます。
賃貸アパートやマンションから戸建てに住み替えた場合を例にすると。
引っ越し後に荷物の整理ができていない状態で電気や水道の公共料金の契約、インターネット工事の立ち合いなどバタバタしているなか「プロパンガス会社の契約」。。。
ガスコンロ、給湯設備、食器洗乾燥機、床暖房設備の使い方の説明のあとに、設備初期費用の契約書の説明が終わり。
ガス料金について質問しても輸入にたよっているため市場動向の悪化や円の価値が下がっているため年々ガスの仕入れ単価が上がっています。ハウスメーカーと提携しているガス会社なので他より安いです。など忙しい中で料金表の説明を聞き判断するのは大変です。
そのまま、プロパンガス供給の契約をしてしまう方がほとんどではないでしょうか。(私も各地域の相場、適正価格を知らずに契約しました。)
プロパンガス会社間で提携して価格競争が起きにくい体質
プロパンガス会社間で提携している場合があり地域の相場が下がりにくい場合があります。価格競争が起きにくい体質になり適正価格より高いガス料金を支払うことになってしまいます。
プロパンガスを提供するという同じサービスの中で価格競争を避けたい会社が存在するのは事実です。
利用者が各地域の相場を知っておくことと同時に市場動向から適正価格を判断できるようにしておく必要があります。 プロパンガス会社間で提携している場合があるので提示されたガス料金を鵜呑みにせず複数の会社で比較してみましょう。
いまは、ガス屋の窓口、エネピ、プロパンガス消費者センターなど無料でガス会社比較できるサービスがあるので利用すると適正価格を確認することができます。
高いプロパンガスの料金を下げる方法
高いプロパンガスの料金を下げる方法は、2つあります。
1つ目は、使用量をおさえること。
しかし、生活に欠かせないガスコンロや給湯器の使用を控え節約するのは難しいですね。また、食器洗乾燥機、浴室乾燥機、床暖房の設備がついているのに使わないではもったいないと感じる方も多いのではないでしょうか。
2つ目は、いまのガス料金を値下げすることです。
プロパンガスを安くするためにまずやらなければいけないことは、いまのガス料金のプランや単価を把握することです。計算方法を確認しておきましょう。
ガス料金の計算方法
一般的に使われている二部料金制という料金形態の計算方法を解説します。
例:基本料金が1800円、従量単価350円、使用量が29.2㎥だった場合
ガス基本料金1800円+ガス使用料金1,220円=10,220円
消費税相当額1,202円
税込合計金額は13,222円になります。
請求書に従量単価の記載があれば自分で計算して確認することができます。なかには基本料金や従量単価の記載が無い会社もあるため注意してください。
各地域の相場、適正価格を確認する
ガス料金のプランや単価を把握したらあなたの住んでいる地域の相場と適正価格を確認しましょう。ガス料金の交渉がしやすくなります。
プロパンガス料金の適正価格をエリア別にご案内します。協会が推奨する適正価格とエネ研・石油情報センターの示す各都道府県の平均価格では、意味合いも価格も大きく異なります。ご自宅のガス料金が平均価格より高ければ今すぐガス会社を変更しましょう。
引用:一般社団法人プロパンガス消費者協会 対象エリアと適正価格
プロパンガス会社とガス料金の交渉する上で大切なことは、メリットのあるお客様であることです。ガスの使用量が多い方、友人などに紹介してくれる方など好意的な対応をとると柔軟に対応してくれます。
プロパンガス会社比較サービスを利用する
無料でガス会社比較できるサービス(ガス屋の窓口、エネピ、プロパンガス消費者センターなど)を利用してあなたの住んでいる地域の相場と適正価格を確認してみましょう。
各社のガス料金(基本料金、従量単価)を一括で比較できるため今より安いプロパンガスを供給するガス会社に変更することができます。
ガス会社比較サービスを利用して一括比較すると「永久料金監視保証」「1年間返金保証」などの手厚いサポートを受けられることと信頼のおける会社が登録しているので安心です。