毎月かかる食費を抑えるために外食を控えおうちでご飯を炊いて食べる家庭が増えています。保温機能を使った時やお釜に残った冷やご飯を食べた時も美味しいご飯が食べられるハイエンドモデルの炊飯器が注目されています。
1万円以下で手に入れることが出来るマイコン式だと機能や使い勝手にも差が出にくいですが最新技術が投入された機能やお釜の素材、構造大きく変わってきます。
高級炊飯器を比較
いままで2強と言われていた象印の炎舞炊き(かまどの高火力を再現し複雑な対流を起こす)やタイガーの土鍋圧力IH(内鍋に土鍋素材を採用。熱に強いフッ素コーティング炊飯中の沸騰の維持工程の温度がアップ)の他にも三菱電機の本炭釜、パナソニックのWおどり炊き、東芝の真空圧力IHなど各メーカーのこだわり、美味しいご飯の個性が強く感じられるようになりました。
今回は、各メーカーの最新の傾向を知るためにも10万円前後の価格帯の高級炊飯器を比較します。
使い勝手やお手入れのしやすさとお米を炊いたときの程よい粘り、弾力、甘さにこだわった令和最強機種を手に入れるために購入前に参考にしてください。
パナソニック Wおどり炊き SR-VSX109レビュー
無浸漬でお米をしっかりと炊くのは困難なことから圧力やスチームを駆使して芯までふっくらやわらかく甘みを出すのが高級炊飯器のの目指しているところ。
パナソニックのWおどり炊きSR-VSX109は、220℃の高温スチームIHスチームを噴霧することでお米の表面につやを出す。 噛むほどに甘みを感じることが出来る炊飯器として注目されている機種です。
前モデルでは、高温スチームを噴霧すると旨みが抜けてしまう。仕上がりがべったりしてしまう。。スチーム機能がない方が美味しいなど酷評されていましたが、新モデルSR-VSX109では、追い炊き工程に「加圧追い炊き plus」という機能を追加したことで圧力の微調整が可能になりました。
これによりお米の芯までしっかりと加熱できることから米粒の大きさを前モデルよりも10%大きく炊き上げることを目指した機能でお米本来の甘みまで味わえるようになった炊飯器です。
スチーム用の水をセットのひと手間がある
味は、甘くなり見た目はツヤツヤとなった新モデルのSR-VSX109なんですがスチーム用に水を容器にセットするというひと手間があります。
水容器は、毎回洗う必要がありますが各パーツの取り外ししやすいこと。メンテナンスや使い勝手まで考えられた炊飯器なので毎日水を入れることも負担に感じません。
※洗うパーツは、水容器の他に内窯と蒸気口となります。
50銘柄の炊き分け機能が選べる
「銘柄分けコンシェルジュ」機能を搭載しておりお米それぞれの銘柄による特徴に合わせて炊き分けることが可能になりました。
50銘柄の炊き分けが可能なのでコシヒカリやあきたこまち等、有名銘柄だけでなく(あいちのかおり、あきさかり、秋のきらめき)など各県のスーパーでしか手に入らないようなお米も選択可能です。
白米だけでなく無洗米も選べるので洗米する時間がない共働きの家族にもおすすめです。
お釜が軽くて洗いやすい
高級炊飯器のお釜は、蓄熱性や熱伝導性を重視するため重くなる傾向にあります。
安いブレンド米でもふっくらもちもちとした食感と旨みや甘みまで感じるためにはお釜は重くなって仕方ない。。。日本人にとって主食であるお米。毎日炊飯器の重たいお釜を使い続けていると使い勝手でストレスを感じてしまうかもしれません。
パナソニックは、軽量で熱伝導率に優れた素材を採用しているために他社のお釜と比較すると軽いのが特徴です。主に使う方、主婦目線で開発された機種です。
洗米する時や洗ったあとに片付けする時などお手入れのしやすさに魅力を感じます。お釜が軽くて洗いやすい。毎日使うキッチン家電なので負担が少ないのがいいですね。
サイズとスペックについて
パナソニックSR-VSX109の加熱方式やサイズ感、重量など確認してください。
- サイズ W275×H234×D361mm
- 重量 7.7kg
- 5.5合
- 加熱方式 スチーム圧力IH
- ダイヤモンド竈窯(かまどがま)
三菱電機 本炭釜KAMADO NJ-AWA10レビュー
三菱電機 本炭釜KAMADO NJ-AWA10は、前モデルよりも火力がアップしたのが大きな特徴です。
他メーカーの炊飯器がお米の芯まで火を通す方法として圧力にこだわる中、三菱電機の炊飯器は、お米本来の甘さを引き出すために非圧力で火力を極限までアップさせています。
しゃっきりとした食感と旨味を堪能できる高級炊飯器として注目されています。
楽しめる豊富な機能
その日の献立メニューに合わせて炊きあがりが選べます。しゃっきりですこしかためならすし、カレーに向いている。など丁寧なガイド付きです。
パナソニックのSR-VSX109同様、銘柄炊き分け機能も充実しています。
お米の銘柄の名前を知っていても特徴まではわからない方も多いはず。料理によって炊き分けする時も液晶画面で確認はわかりにくい。
音声で炊き分け方や銘柄を案内してくれるのでお米の魅力を知ることが出来て楽しめる機能が充実しています。
構造がシンプルで洗いやすい
本体は、5.7kgと他社の高級炊飯器と比較すると軽いです。
羽釜タイプの本炭釜を採用し伝導性を高めています。
丸みのあるフォルムが特徴的で家電量販店に並んでいる機種でメーカーや型番を確認しなくても三菱電機 本炭釜KAMADO NJ-AWA10だとわかります。
加熱方式は、IHで非圧力式なので内釜の構造がシンプルで洗いやすいのでメンテナンス性、お手入れのしやすさで選ぶなら一択と言えます。
内釜が炭で出来てるから洗ってる時に落とすと割れてしまうのでそこだけ注意しないといけないですね。
サイズとスペックについて
三菱電機 本炭釜KAMADO NJ-AWA10 の加熱方式やサイズ感、重量など確認してください。
- サイズ W285×H249×D320mm
- 重量 5.7kg
- 5.5合
- 加熱方式 IH
- 羽釜タイプの本炭釜
東芝 真空圧力IH RC-10VPNレビュー
炊飯時間の短さが魅力の高級炊飯器、東芝 真空圧力IH RC-10VPNです。
真空状態にすることで吸水力、浸透力を高め短い時間でもしゃっきり、美味しいご飯を炊くことが出来ます。
レグザのタイムシフトマシンも見たいところだけ時短スキップさせたり見たい人物の出演番組を時短機能で探したりと。東芝は、ブルーレイディスクレコーダーも時短機能を充実させています。
メーカーとして時間短縮させてユーザーをどれほど満足させることが出来るのか。共働き夫婦が増え家事の時間を有効活用したい。早炊きモードもあるのでぜひ使ってほしい炊飯器です。
炊き上がりは、粒感がありしゃっきり目になっています。無洗米でも美味しく炊けると評判です。
時短にこだわっているため真空にして浸水力を高めていますが甘さと旨味が控えめなのであっさりとした味が好きな方におすすめです。
我が家も1つ前の炊飯器は、東芝の真空圧力IHを5年ほど使ってました。子供達もしゃっきりしたお米が好きで美味しいって喜んでくれてたのですが唯一の不満は4年ほど経った後から鳴り始めた真空にする時の異音です。
夜余ったご飯があると朝まで保温しておくのですが真空にしきれないで空気が漏れてしまう音なのかブーっとなり寝れないこともありタイガーの炊飯器に買い替えした経験があります。
汚れをふき取りやすい本体上部
キッチンボードに置いてある炊飯器の上部を見てみるとほこりがたまっていることがよくある。本体上部は、フルフラットになっているのでふき取りやすいのが特徴です。
家電は、ほこりや汚れがたまるとショートする恐れがあるし炊飯器だからいつも清潔な状態にしておきたい。気が付いた時にサッと拭けるフルフラットタイプでお手入れしやすいです。
無洗米をよく使う家庭におすすめ
無洗米の水加減って慣れないと甘みのある美味しいお米炊くこと難しいんですが東芝 真空圧力IH RC-10VPNのお釜の内部に無洗米の水加減の調整用のメモリがあるので安心です。
洗米やタッチ操作などの使い勝手について
洗米する時は、ざるを使うといいと言われているけど早炊きモードにして内釜でお米を研ぐ共働きで料理する時間も有効活用したい。そんな方に人気の内釜。フッ素加工でキズがつきにくいのでそのまま洗米することも可能です。
タッチ操作は、象印やタイガーなど操作しやすい炊飯器や音声で炊き分けやお米の銘柄を案内してくれる三菱電機の機種よりもタッチパネルの操作は少し慣れが必要と言われています。
サイズとスペックについて
東芝 真空圧力IH RC-10VPN の加熱方式やサイズ感、重量など確認してください。
- サイズ W270×H234×D360mm
- 重量 6.5kg
- 5.5合
- 加熱方式 真空圧力IH
- 備長炭本丸鉄釜
まとめ:メーカーが目指す美味しいご飯が炊ける高級炊飯器
パナソニックのスチーム機能は、お米の表面につやを出すことで見た目(視覚)から美味しさをアップさせている。5感で楽しめる炊飯器です。
三菱電機はの加熱方式は、非IHにこだわりお米本来の甘み旨味を大切にしていることが感じることが出来ます。
東芝は、共働き夫婦の急増を受けて時短調理家電の開発、ラインナップを増やしています。真空機能でお米に水分を含ませる時間を短縮させているので早炊きモードでも美味しく炊けます。
無洗米用の水加減調整ガイドもあるからお釜に水を入れてボタンを押すだけで甘さは少し控えめだけどあっさりと美味しいご飯炊くこと出来ます。
このように炊飯器メーカーが目指す美味しさには違いがありますので生活スタイルなどから用途にあったメーカー、機種を選ぶことおすすめします。
今後、大火力沸騰鉄釜を採用した日立のふっくら御膳 RZ-W100CM。もっちりとした食感が特徴でとんかつやメンチカツなど洋食好きにおすすめの炊飯器。
ごはんはやわらかめ派の方に鉄を仕込んだ豪炎かまど釜を採用した象印マホービンの炎舞炊き NW-KB10。
もちもちとした弾力のあるお米が好きな方におすすめ、プレミアム本土鍋(四度焼き)採用の土鍋圧力IH炊飯ジャー(炊きたて)JPG-S100なども各メーカーが目指す美味しいご飯が炊ける機能、使い勝手を比較します。
高級炊飯器を家電量販店やAmazonなどのネット通販で購入前に参考にしてください。